修学旅行や部活の遠征など、学校から保険証のコピーを用意するよう言われることがありますが、保険証のコピーは使えるのか、また使える場合どんなことに気をつけるべきなのかについてまとめています。
修学旅行や遠足、部活の遠征などで、学校から保険証のコピーを用意するよう言われることがありますが、原本を提示せずにコピーで代用は可能なのでしょうか。
ここでは保険証のコピーは使えるのか、また使える場合どんなことに気をつけるべきかについて解説します。
結論から言って、ほとんどの場合、健康保険証のコピーを使うことはできません。
病院により使える場合もありますが、基本的にはコピーでは通常の機能が使えないと覚えておきましょう。
保険証のコピーが使えない理由を詳しく説明する前に、そもそも健康保険証にはどんな機能があるかを整理してまとめます。
保険証は、身分証としての機能も持ちますが、健康保険に加入している事を証明する証明書です。
病院で受けられる医療では、保険診療と自由診療があり、保険証を提示すると保険診療の診察・治療を3割分の負担額で受けることができるようになっています。
保険証を出せば3割負担で診察や治療を受けられますが、残りの7割はどうなっているかというと、国民健康保険や健康保険組合が負担しています。
病院をはじめとする医療機関は、7割分の医療費を審査支払機関に請求することになっています。
保険証に不備があった場合、請求しても審査に通らず、病院側がその医療費を負担しなければならないことになります。
保険証の不備はリスクとなるため、病院としてはできるだけ保険証原本を確認し、有効な保険証であることを確認した上で診察したいというのがあるわけです。
また、顔写真がない保険証のコピーをよしとしてしまうと、誰かが不正に他人の保険証をコピーし使用し続けるといったリスクも助長してしまうことになります。
これら2つの点もあり、保険証のコピーは原則受け付けてもらえないことになっています。
保険証のコピーは使えないというなら、なぜ学校は修学旅行や合宿等で保険証のコピーを提出するよう言ってくるのか、不思議に思いますよね。
学校によっては、あらかじめコピーや緊急連絡先情報の提出を求め、旅行中は担任の先生が管理するというところもあるようです。
保険証のコピーでも保険適用で受診できるという理由には、学校行事中ということで緊急性が高いということもありますが、旅行が学校主催であるということが大きいようです。
修学旅行や部活の合宿などは、学校が主催しており、後々連絡をとる場合も、病院は学校に連絡すれば、学生や保護者に連絡がつくため、リスクが少ないと見てもらえます。
学校が一時的に医療費を立て替えることもあり、それもまた病院からすれば信用度が高くなります。
そうはいっても、最近は、修学旅行の際でも原本の持参を促すケースが増えているようではあります。
学校の指示などもよく確認し、必要書類がきちんと準備できるようにする必要があります。
修学旅行など、学校手配であることを理由に保険証のコピーが使える例を紹介しましたが、他にも病院側の判断によりコピーの使用が認められる場合があります。
頻繁に通っている病院で、病院の人とも顔見知りになっているという場合は、コピーでも受け付けてもらえる場合があります。
住まいが病院に近く、すぐに連絡が取れそうな場合も、保険証のコピーでも受けてくれる場合があります。
旅行中など、緊急で病院での処置が必要な場合、保険証のコピーでも認めてくれる場合があります。
先に解説した通り、保険証のコピーでの受け入れは、病院がある程度のリスクを負うことになるため、最終的にはそれぞれの病院の判断によるというところを理解しておく必要があります。
例外はあるにしろ、保険証のコピーは認められないということが原則となります。
とはいえ、修学旅行の準備等でコピーが必要にな場合もあるかもしれないので、印刷時の注意点についても触れておきます。
よくある疑問は、白黒でいいのか?裏表両面コピーがいいのか?といったものになるはずです。
カラーか白黒かという点ですが、白黒で問題ありません。
名前、住所、生年月日など、全ての必要情報がきちんと読み取れることが重要です。
裏表必要かという点については、保険証の裏には住所を書く欄もあるので、裏表両面をコピーしましょう。
海外旅行の際は、海外旅行保険に入っている場合もあり、日本の保険は関係ないと思うかもしれません。
保険証が有効なのは日本国内の医療機関のみとなるため、海外の旅先で利用することはできませんが、国内移動中の事故や体調不良の場合に保険証を使う可能性もあります。
海外に行く時は紛失のリスクに備え、保険証は自宅において行くという選択肢もありますが、海外旅行保険のカバー内容なども確認しながら、持参するかどうかの判断ができると良さそうです。
保険証のコピーは基本的に使えないという点は変わりませんが、万一の時に備え、保険証のコピーを用意しておいたり、スマートフォンに写真保存しておくなども有効な場合もあります。
保険証原本がない場合、診断や治療が受けられないということではなく、3割負担のルールが適用されずに、全額負担で受診するということになります。
全額負担となった場合、健康保険に加入していれば次の3つの方法で払いすぎている医療費を調整することができます。
受診の領収書と保険証、印鑑を持参すれば返金手続きをしてもらえます。
ただし、返金手続きまでに時間が空いた場合、対応してもらえない場合があり、その場合は保険課や保険組合などに対応してもらう必要があります。
国民健康保険加入者の場合、市区町村の保険年金課まで申請をします。
保険証と印鑑、返金先となる預金口座、診療報酬明細、領収書があれば返金してもらえます。
会社員の人は、健康保険組合まで申請をします。
印鑑と診療報報酬明細、領収書があれば返金対応をしてもらえます。
加入している健康保険によって問い合わせ先は違うため、よく確認が必要です。
必要書類についても、手続きの前によく確認するようにしてください。
保険証原本の場合も、コピーの場合も共通して言えることですが、保険証は重要書類の1つです。
身分証明書として使う場合、保険証には顔写真がないため、もう一つの身分証と合わせて使う必要があります。
そのため、万一保険証を失くしても、また発行してもらえばいいだろうと楽観的に考える人もいますが、もしも悪用され、写真付き身分証と合わせて偽造保険証を作られてしまえば、なりすましに使われるリスクも高くなります。
保険証のコピーだとしても、個人名や生年月日も載っているため、どこかで悪用されないとも言い切れません。
保険証はコピーが使えないとされることの方が多いので、そもそも保険証のコピーは控え、原本の管理を徹底することが重要です。
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