旅行代理店のメリット・デメリット

宿泊施設や交通手段の予約がネットで完結する現代では、自分で旅行の手配をする人も多いでしょう。そんな中、旅行代理店を利用することにどのようなメリットがあるのでしょうか。 

ここでは旅行代理店のメリットやデメリットを紹介します。 

またどのような時に旅行代理店を利用するべきかも解説しているので、利用を迷っている人は参考にしてみてください。 

旅行代理店を使うメリット 

まずは旅行代理店を利用すると、どんなメリットがあるのかを紹介します。 

予約などの手続きを任せられる 

旅行をスムーズに行うには、事前にさまざまな手続きが必要になります。 

交通機関やホテルの予約はネットでも簡単にできますが、ホテルを決めたり移動手段を考えたりするには、価格や立地条件、部屋のタイプなどさまざまな下調べが必要。自分ですると、時間も手間もかかります。旅行代理店を利用することで、これらの必要な手続きをすべて任せられるのがメリットのひとつです。 

また旅行代理店が紹介してくれる施設は、基本的に価格に見合った質を備えています。これは利用者の声や現地調査をしたスタッフの評価をもとにしているので、個人がネットを通して調べる情報より確実と言えるでしょう。 

旅行代理店を使用すれば、より少ない負担で快適な旅が叶うのです。 

豊富なプランがある 

旅行代理店では、さまざまなタイプのプランが用意されています。 観光ガイドや食事が付いたツアーから、自由行動がメインのプランまであり、多様なニーズに応えてくれます。 

オプショナルツアーも豊富なので、自分好みに旅をカスタマイズすることも可能。個人では手配や下調べが大変で尻込みするようなことでも、ツアーに申し込むだけで気軽に楽しめます。 

現地情報を教えてもらえる 

はじめての場所を旅行する場合、事前に下調べをしていてもイメージと違ったり、ネット情報が間違っていたりすることがあります。 

旅行代理店で事前に相談していれば、効率のいい回り方を教えてくれたり、地図やパンフレットをもらえたりと、旅行先のことについて信頼度の高い情報を得られるでしょう。

場合によっては知りたいことを代わりに問い合わせてくれるケースも。困った時に相談相手がいると、安心して旅行に望めます。 

繁忙期でも予約がとりやすい 

一般的に、旅行代理店は航空会社や宿泊施設などから利用枠をまとめて仕入れています。前もってある程度の枠を確保しているため、繁忙期などの予約がとりにくい時期でも、希望に沿った施設をおさえられることがあります。 

ただしこの場合、料金がやや割高になっているケースもあるので覚悟しておきましょう。また枠があると言っても数に限りはあるので、繁忙期の旅行や人気施設の予約には早めの相談が必要です。 

現地でのトラブルに対応してもらえる 

添乗員などのガイド付きプランなら、代理店のスタッフが旅行中もサポートしてくれます。 

スタッフ付きのプランでない場合も、航空便が欠航になった、手違いで予約ができていなかった、といった旅先でのトラブルの際、迅速に対応してもらえるでしょう。 

また大手の旅行代理店は、日本や世界の各地に拠点を持っている場合がほとんど。海外など、言葉の通じにくい場所でトラブルがあっても、現地スタッフが対応してくれるので安心感があります。 

旅行代理店を使うデメリット 

旅行代理店のサービスを利用する場合、いくつかのデメリットも覚悟しておかなければなりません。旅行の目的や条件、旅行中どのように過ごしたいかなどを考慮したうえで、旅行代理店の利用を検討する必要があります。 

それでは旅行代理店には、具体的にどのようなデメリットがあるのでしょうか。 

旅行代理店を選ぶ必要がある 

旅行代理店も数多くあるため、まずどこの旅行代理店に依頼するかを選ばなければなりません。旅行代理店の中にも、海外旅行に強い会社、格安ツアーが充実している会社、といったようにそれぞれ得意とする分野が異なります。 

自分の希望する旅をプロデュースしてくれるところ、安心して任せられるところを探すのも、一苦労と感じるかもしれません。 

自由な旅ができにくい 

旅行代理店で食事付きや観光付きのツアーを申し込んだ場合、旅先で自由に行動できにくいのがデメリットのひとつです。自由時間が多いツアーでも、集合時間は決まっているため、スケジュールに従って行動する必要があります。 

また現地で気になるグルメや名所が見つかっても、ツアーの場合急な予定変更はできません。 

スケジュールに縛られない自由な旅を好む場合は、窮屈に感じたり、しっかり楽しみ尽くせなかったりする可能性があります。 

キャンセル料の発生が早い 

旅行代理店を使う際は、キャンセル料の規定をよく確認しておきましょう。 

旅行代理店に依頼した場合、一般的に国内旅行だと出発日の20日前～、海外旅行だと出発日の30日前～キャンセル料が発生します。旅行のハイシーズンになると、より早い時期からキャンセル料がかかる場合も。 

個人で手配した場合は、施設にもよりますがキャンセル料が直前まで発生しないところもあるでしょう。ギリギリにキャンセルする可能性があると、あらかじめ分かっているなら、個人手配の方が便利かもしれません。 

旅行代理店はこんな時におすすめ

メリット・デメリットがある旅行代理店のサービス。どのような時に利用するべきなのかをまとめました。 

団体旅行・グループ旅行 

社員旅行やゼミ旅行はもちろん、家族やグループでの旅行であっても、人数が多い場合は旅行代理店に相談するのがおすすめ。ほとんどの場合、代表者が幹事になって準備を進めることになりますが、全員分の手配を幹事だけでやるのは大変です。 

宿泊施設や移動手段などを考える際、旅行のプロに相談すれば役立つアドバイスをもらえるかもしれません。大体の計画や希望を伝えれば、細かな手続きなども代わりにやってもらえます。 

短い日程で多くの場所を訪れたい 

観光をメインとしたツアーは、地域の主だった見どころを効率よく網羅できるように計画されています。旅行の日程に余裕はないけど主な観光スポットは見ておきたい時や、初めてこの地域を訪れるという時は、旅行代理店が企画しているツアーを利用するのがおすすめ。

このようなツアーはバスを貸し切って行われることが多いので、移動にも手間取らずスムーズな旅が叶います。 

初めて行く場所で不安 

旅先が初めて訪れる場所だと、迷ったり困ったりすることも多く、不安になるでしょう。そんな時は添乗員が同行してくれるツアーや、現地ガイド付きのツアーを利用すれば安心。現地で観光案内や旅のサポートをしてくれるので、初めての地域でもスムーズに動けます。

自分で計画を立てるのが難しい 

個人で旅行する時には、事前の下調べが必須です。なんとなく現地へ行っても時間を無駄にしたり、効率よく見どころを回れなかったりすることが多く、せっかくの旅行を十分に楽しめない可能性があります。 

普段は忙しくて下調べをする余裕がなかったり、そもそも調べごとが苦手だったりする場合は、旅行代理店に相談したり、ツアーに参加するといいでしょう。当日集合場所へ行くだけで、充実した旅の時間を楽しめます。 

迷ったら一度相談してみよう！ 

申し込むかどうか決めていないのに窓口へ行くのは気が引ける、という人もいるでしょう。しかし旅行代理店では相談するだけでも、快く対応してくれます。希望の行き先や日程、予算、人数などを伝えるだけで、具体的なプランをプロが提案してくれるのでとても便利です。 

旅行代理店を上手に利用して、快適に旅行を満喫してください。