
福岡の団体旅行 | おすすめ観光スポットからグルメまで情報が満載!
福岡は団体旅行におすすめのエリアです。観光スポットのほかになんといっても絶品グルメが盛り沢山!この記事では、福岡で団体旅行を検討されている方向けに、基本情報やプラン、福岡の魅力、団体旅行をする上でのポイントなどを解説します。
福岡ってどんな場所?
福岡は九州の玄関口となる地域です。中心地である博多は九州一の繁華街としても知られており、コンパクトなエリアにショッピングからグルメ、観光まであらゆる楽しみが集まっています。マリンワールド海の中道や福岡タワーなど、世代を問わず楽しめるレジャー施設も豊富です。
少し足をのばせば学問の神、菅原道真を祀る太宰府天満宮や、レトロな街並みで知られる門司港、風情ある水郷柳川、相撲にゆかりの深い住吉神社など、地域ならではの歴史や文化に触れられるスポットが多数。
風情ある歴史散策を楽しみたい人には、「唐造り」の天守閣が特徴の小倉城や、筑前の小京都と呼ばれる秋月城跡周辺などもおすすめです。
また福岡はグルメ大国としても有名。
辛子明太子やもつ鍋、がめ煮など、名物グルメが豊富なので、何日滞在しても食べ飽きません。天神や中洲などの繁華街には夜になると屋台が立ち並び、ローカルな雰囲気とともにご当地料理を堪能できます。
博多ラーメンや久留米ラーメン、長浜ラーメンなど全国的に有名なご当地ラーメンも多数。各地のラーメンを食べ比べてみるのも楽しみ方のひとつです。
その他にも北九州の焼きカレーや糸島の牡蠣、柳川市の柳川鍋をはじめ、地域ならではのグルメが多いので、訪れる地域の名物料理を事前にチェックしておくと、旅をより楽しめます。
気候は1年を通して温暖な温帯性気候で、いつ訪れても比較的穏やかな天候です。ただし梅雨の時期と、夏から秋にかけての台風シーズンには嵐になる日があるので、天気予報をこまめに確認しておいてください。
冬には山間部で積雪が見られることもありますが、都市部ではほとんど積もることがないので、観光やレジャーへの影響は少ないでしょう。
福岡へのアクセス
福岡へのアクセスと費用
グルメから観光、ショッピングまで、あらゆる魅力を備えた観光地、福岡。主なアクセス方法としては
・飛行機
・新幹線
・高速バス
の3つが挙げられます。
この中で最もリーズナブルなのは高速バスですが、所要時間が長く、主要都市~福岡間は深夜便しか運行していません。そのため、体力と時間に余裕のある個人旅行でのみ、利用がおすすめです。
ここからは、東京・大阪・名古屋の各都市から福岡へ行く場合の移動手段として、最もポピュラーな飛行機と新幹線のケースを紹介していきます。料金や所要時間は目安なので、旅行の際は再確認しておきましょう。
東京から福岡まで
飛行機の場合、羽田空港や成田空港から福岡空港まで、多数の航空会社が運航しています。普通運賃でも早割などを利用することで、お得に移動できます。
飛行機の便数が多く、移動の所要時間も2時間前後と短いので、1泊2日のタイトな日程での旅行も可能。団体旅行などの移動手段としてもおすすめです。
新幹線の場合は、早期予約割引や往復割引など、さまざまな割引制度があるため条件によってはよりリーズナブルに移動できます。
東京~博多まで所要時間は約5時間。のぞみ号を利用すれば乗り換えなしで行けるので、旅慣れていない人も安心です。
大阪から福岡まで
飛行機の場合は、伊丹空港・大阪国際空港・関西国際空港の3か所から福岡までの便を利用できます。
毎日運航している航空会社が多く、所要時間も約1時間15分と短いので、スピード重視で移動したい人におすすめ。早朝出発の便を利用すれば、福岡到着日もしっかり観光を満喫できます。
新幹線の場合は、新大阪~博多まで2時間30分前後の所要時間で行けるうえ、到着後も在来線への移動がスムーズなので、観光やビジネスで気軽に利用できる移動手段として人気。ほとんどの便が直通なうえ、割引制度を利用すればよりお得に乗れるのも魅力です。
名古屋から福岡まで
飛行機の場合、中部国際空港と小牧空港からそれぞれ福岡までの便が運航しています。
所要時間は1時間30分程度と短く、コンパクトな日程の旅にも最適です。
新幹線の場合は、名古屋駅~博多駅まで所要時間は約3時間20分でアクセスできます。さらに飛行機に比べると少し時間がかかりますが、便が多く決まった時間に毎日運行しているため、ストレスなく利用できるのがポイントです。
福岡のおすすめスポット
九州地方で最も人口が多く、2つの政令指定都市を有する福岡県。そんな福岡県には、魅力的な観光スポットがたくさんあります。そこで今回は、団体旅行で福岡に行ったら訪問したい、おすすめのスポットをご紹介します。
【福岡市】
海の中道海浜公園
四季折々の植物が見られる海の中道海浜公園は、海に囲まれた国営公園です。約35ヘクタールの敷地内には、リスザルやカピバラなどと触れ合える「動物の森」、ゴーカートやミニSL機関車などがある「ワンダーワールド」、夏になるとオープンする大型プール「海の中道サンシャインプール」などがあります。
マリンワールド海の中道
海の中道海浜公園に隣接する水族館で、九州の海をテーマに約350種の生き物たちが展示されています。館内ではイルカ・アシカショー、外洋大水槽ショーをはじめ、ラッコの食事タイムやスナメリトークなどを開催。夏季期間には暗くなった水槽を観察できる「夜のすいぞくかん」も行われます。
BOSS E・ZO FUKUOKA
福岡PayPayドームに隣接している、地上7階建てのエンターテインメントビル。年間を通してさまざまなイベントが開催されているだけでなく、ビル内には吉本興業の常設劇場や「HKT48劇場」、「王貞治ベースボールミュージアム」、デジタルアートが楽しめる「チームラボフォレスト 福岡 – SBI証券」や、絶景を眺めながらスリル満点のアトラクションなどがあります。
福岡タワー
福岡タワーは、全長243mある日本一の海浜タワー。地上116mの展望1階には、全7種類の福岡ご当地フィギュアが入っている巨大な「天空ガチャ」や、恋人の聖地があります。最上階となる地上123mの展望台は、博多湾や玄海灘、福岡市街地のパノラマ景色が見られる絶景のスポット。夜22時まで営業しているので、夕日が海に沈んでいく景色や夜景も楽しめます。
キャナルシティ博多
キャナルシティ博多は、ショッピングモールや映画館、劇場やアミューズメント施設、さらに2つのホテルやショールーム、オフィスなどが入っている複合施設です。館内は季節に合わせた装飾が行われており、華やかな雰囲気の中でショッピングやグルメを楽しむことが可能。毎日光と音に合わせて繰り広げられる噴水ショーも人気です。
中洲屋台街
福岡一の歓楽街と呼ばれる中州では、夜になると屋台がオープンします。博多ラーメンやモツ鍋、明太子といった福岡ならではのグルメをはじめ、おでんや焼き鳥などの居酒屋定番メニューまで、幅広いラインナップ。屋台は店主や他のお客さんとの距離が近いので、地元の方との交流も楽しめます。
櫛田神社
博多の総鎮守として古くから親しまれている、櫛田神社。国の重要無形民俗文化財である「博多祇園山笠」が奉納される神社で、境内には飾り山笠が展示されています(6月を除く)。また、日本最大のおたふく面が設置される2月の「節分大祭」や、10月下旬に開かれる秋季大祭「博多おくんち」などの行事も有名です。
【その他のエリア】
太宰府天満宮
太宰府天満宮は、日本各地にある約12,000の天満宮総本宮で、学問・文化芸術・厄除けの神様として知られている菅原道真公が祀られています。境内には約1万点の文化財を所蔵する「宝物殿」や、道真公の生涯が学べる「菅公歴史館」があるほか、さまざまなアート作品が飾られているのが特徴。春になると御神木の飛梅をはじめ、約200品種6,000本の梅の木に花が咲き誇ります。
糸島
福岡県の最西部に位置する糸島市は、リゾート気分が味わえる人気のエリアです。透明度が高い遠浅のビーチが多く、ヤシの木ブランコやどこでもドアが設置されているビーチもあります。また、絶景を見ながらゆっくり過ごせるカフェや、おしゃれな雑貨店、グランピングやBBQができるスポットなどが点在。海の中に白い鳥居が立つ光景が神秘的な「桜井二見ヶ浦(夫婦岩)」や、やまめ釣りも楽しめる「白糸の滝」などもあります。
門司港レトロ
九州の玄関口・門司港にある、門司港レトロ。かつて日本三大港として栄えた明治~昭和初期の建物が多く残っており、ノスタルジックな雰囲気が漂います。初めて鉄道の駅として国重要文化財に指定された「門司港駅」や、三井物産の宿泊施設・社交倶楽部として建築された「旧門司三井倶楽部」など、注目の建物がたくさん。この他にも、ご当地グルメの焼きカレーが味わえるお店や、お土産の購入にぴったりな「門司港レトロ 海峡プラザ」などもあります。
宗像大社
日本最古の神社の1つである宗像大社は、沖ノ島の「沖津宮(おきつぐう)」、大島の「中津宮(なかつぐう)」、そして九州本土にある「辺津宮(へつぐう)」の3つに分かれています。このなかで、最も参拝しやすいのが「辺津宮」。境内には約8万点の国宝が収蔵展示されている「宝物館」や、宗像三女神降臨の地であり古代祭祀が行われていた「高宮祭場」などがあります。「中津宮」へは、宗像市の神湊から旅客船またはフェリーに乗って15~25分。「沖津宮」がある沖ノ島は全島が国の天然記念物で、古来からさまざまな掟が定められ、今もなお神職のみが渡島を許されており、一般の立ち入りは禁止されています。
宮地嶽神社
福岡県福津市にある宮地嶽神社は、日本各地にある宮地嶽神社の総本宮です。特に有名なのが、神社から海岸へと一直線に伸びている参道。1年に2回だけ沈み行く夕日が参道を照らす光景が見られ、「光の道」と呼ばれています。さらに境内には大注連縄・大太鼓・大鈴と、日本一の大きさを誇るものが3つあるのも見どころです。
柳川
水郷として知られている柳川は、博多から約1時間でアクセスできるエリア。川下り(お堀めぐり)が有名で、船頭のガイドや舟歌を聞きながら、約4kmの割堀をおよそ1時間10分で巡ります。四季折々の花や行事も目白押しで、訪れる時期によってさまざまな楽しみ方ができるのも魅力です。そして、柳川おすすめのグルメと言えば、江戸時代後期から多くの人に愛されてきた、うなぎ。柳川では焼き上げたうなぎを蒸して仕上げるため、香ばしく柔らかい食感に仕上がるのが特徴。市内にはうなぎ料理を取り扱うお店が数多くあります。
能古島(のこのしま)
能古島は博多湾に浮かぶ、周囲約12kmの離島です。島内には、四季折々の花が咲き誇るエリアやミニ動物園などがある「のこのしまアイランドパーク」や、キャンプ場、海水浴場、宿泊施設などがあります。能古島は福岡市にある姪浜渡船場から船で約10分のため、日帰りで訪れるのもおすすめです。
福岡のおすすめ観光モデルコース
福岡の見どころを一気に周れるモデルコースをご紹介します。
初めての福岡!定番スポットを巡る1泊2日コース
初めて福岡を訪れる際におすすめの、定番の見どころを一気に周れるコース。太宰府天満宮や門司港、福岡グルメなどたっぷり満喫したい人におすすめです。
【1日目】太宰府天満宮
アクセス | 西鉄太宰府駅(西鉄福岡(天神)駅から電車で約30分) |
学問の神様である菅原道真公が祀られている、全国の天満宮の総本家、太宰府天満宮。
西鉄太宰府駅から境内までの参道には、カフェやお土産、食事処が並んでいて、食べ歩きにもぴったり。あまおういちご大福最中や梅ヶ枝餅など、名物の甘味を味わうのもおすすめです。
太宰府天満宮を参拝する際には、境内に6,000本あると言われる梅の木や花菖蒲など、美しい景色もぜひ楽しんでみてください。
宝満宮 竈門神社
縁結びの神社として親しまれている「宝満宮 竈門神社(ほうまんぐう かまどじんじゃ)」。主祭神「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」が祀られていることから、魂(玉)同士を引き寄せる(依)神社と言われています。
境内には「再会の木」や、心を清める「水鏡」などがあり、ご縁や恋愛のパワースポットとして人気です。
またお守りもかわいらしくフォトジェニックなものがあり、ブレスレット状でアクセサリーとして身につけられる「恋守 むすびの糸」や、いちごの形の「いちご守り」など100種類以上のお守りがあります。好みのものをぜひ探してみてください。
福岡博多屋台
アクセス | 西鉄バスで太宰府駅まで約9分。 太宰府駅から西鉄福岡(天神)駅まで約1時間 |
福岡市内には約100軒の屋台があり、
・天神の「昭和通り」と「渡辺通」
・中洲の「那珂川通り」
・長浜エリアの「長浜屋台街」
が人気です。
屋台ではあまり長居せず、食べ終わったら次のお店へ移るのがマナー。地元の人もよく屋台を利用するので、コンパクトな空間で地元の人との交流を楽しむのもおすすめです。
【2日目】門司港駅
門司港エリアでは大正ロマンのノスタルジックな街並みを楽しめます。門司港駅の駅舎は1914年(大正3年)にネオルネッサンス様式で建築されました。1988年には鉄道駅として日本で初めて重要文化財にも指定され、九州の駅の中でも歴史的価値の高い駅舎と言われています。
地上103mの門司港レトロ展望室からは、関門海峡までを一望できます。併設のカフェ「AIR'S CAFÉ」で絶景を眺めながらスイーツやドリンクでひと休みしてみてはいかがでしょうか。
ランチに焼きカレー
門司港発祥のご当地グルメ「焼きカレー」。カレーの上にたっぷりチーズを乗せて、熱々に焼き上げた料理です。発祥は昭和30年代で、余ったカレーをオーブンで焼いてみたら、グラタンのように香ばしくおいしくできたことが始まりと言われています。
「門司港焼きカレーMAP」には焼きカレー提供店が集まっています。お店ごとに独自のアレンジが加わっているので、MAPを見ながら食べ比べをするのもおすすめです。
JR博多シティ・みやげもん市場
アクセス | 門司港駅から電車で約1時間10分。博多駅下車 |
JR博多駅直結の「JR博多シティ」1階にある、みやげもん市場。福岡にある名産品やお菓子がそろっていて、帰りの買い物スポットに最適です。福岡だけでなく九州各地の名品も勢揃いしているので、各地を巡ったあとに最後にこちらでお土産を買うとスムーズですよ。
博多めん街道
新幹線に乗る前に最後に立ち寄りたいのが、博多駅直結「JR博多シティ」にある博多めん街道。老舗から新しいラーメン店まで、10店以上の有名店が並んでいます。
博多の定番とんこつラーメンだけではなく、博多のソウルフードとして地元民にも人気の「博多皿うどん」や、最近注目が集まっているしょうゆやみそなど「非とんこつ系ラーメン」など、バラエティ豊かな麺料理を楽しめます。
帰りの時間まで、博多の味をたっぷりと堪能してみてください。
福岡のおすすめホテル・宿泊先
ハイクラスの高級感あふれるホテルや、海と博多の夜景を一望できるホテルなど、福岡での宿泊先は選択肢もさまざまです。シーン別におすすめを紹介します。
博多駅正面のハイクオリティホテル「都ホテル博多」
JR博多駅・筑紫口の正面に位置する都ホテル博多は、2019年9月に開業したハイクオリティホテルです。
最上階には天然温泉を利用した屋上スパがあり、ゆったりと広めの浴場スペースでリラックスすることができます。屋上から滝が流れるという、高級感あふれる外観も特徴的。
全客室30平方メートル超えと部屋も広いため、ホテルで贅沢に過ごしたい人におすすめです。
海と夜景が望める「ヒルトン福岡シーホーク」
「ヒルトン福岡シーホーク」は、福岡PayPayドームに隣接していて、旅の中で福岡ソフトバンクホークスの野球観戦もしたい人には特に便利なホテルです。
35階建てのすべての客室が博多湾を望むオーシャンビューで、夜には美しい夜景とのコラボレーションを楽しむことができます。
福岡の中心地「天神」から車で約10分の場所にあるので、観光地へのアクセスも抜群です。
アクセス重視なら「ANAクラウンプラザホテル福岡」
JR博多駅から徒歩5分と好立地で、各地への交通の便がいいのが「ANAクラウンプラザホテル福岡」。ビジネス・観光どちらの拠点としても人気が高い、定番ホテルです。
食の宝庫「九州」の名物が楽しめる、地産地消の朝食ビュッフェも魅力のひとつ。オープンキッチンで作られる出来立てオムレツや、明太子などの名品がバラエティ豊かに並ぶ和洋食ビュッフェが人気です。
贅沢なおこもりステイなら「百年庭園の宿 翠水」
「百年庭園の宿 翠水」では、日本の伝統的な「数寄屋造り」で建てられた客室から、歴史ある約700坪の日本庭園「百年の庭」を眺めながら贅沢な時間を過ごすことができます。
JR博多駅から新幹線で約15分のJR小倉駅から、さらに徒歩8分の距離にあります。客室は3部屋限定のはなれで、都会の喧騒から逃れゆっくりと景色を楽しみたい方にぴったりです。
本好きにはたまらない「THE BASICS FUKUOKA」
約42mの吹き抜けになっているロービに、5,000冊の本が蔵書されている「THE BASICS FUKUOKA」。約8mの高さの書架にずらりと本が並ぶ様子は圧巻です。
古典や小説、アニメなどさまざまな書籍を、ロビーやラウンジで自由に読むことができるので、読書が好きな人におすすめしたいホテルです。
JR博多駅筑紫口(新幹線口)より徒歩約7分の距離にあり、観光地へのアクセスもよく便利な立地です。客室やラウンジには気鋭のアーティストの作品が飾られており、福岡での滞在が特別な思い出として残ること、間違いなしです。
福岡のおすすめグルメ
福岡のご当地グルメといえば、博多ラーメンや辛子明太子が有名ですね。他にも定番グルメやスイーツ、お土産など福岡にはおすすめグルメがたくさんあるので、ジャンル別に紹介します。
福岡の定番おすすめグルメ
博多ラーメン・長浜ラーメン
博多っ子のソウルフード、とんこつラーメンには「博多ラーメン」「長浜ラーメン」の二つがあります。
博多ラーメンは濃厚な豚骨スープが特徴。水炊きの〆に麺を入れたのが始まりのため、本来はのベースは鶏スープと醤油。そこに豚骨を入れ煮込んでいきます。
一方の長浜ラーメンは長浜の魚市場で働く人のために、いかに早く提供できるかを目指して考案されたのが発祥。そのため素早くゆであがる細麺や、お手軽な替え玉スタイルが特徴です。
ちなみに九州におけるとんこつラーメン発祥の地は久留米。もともと、久留米ラーメンはあっさりした味わいが特徴でしたが、現在ではこってり濃厚な久留米ラーメンのお店が多いです。
牧のうどん

実は福岡ではうどんもおすすめ。柔らかい麺が特徴の「牧のうどん」は、福岡の三大ソウルフードの一つと言われています。トッピングが豊富で迷ってしまいますが、博多っ子の定番は「肉ごぼう(肉うどんにごぼう天をトッピング)」。
ちなみに麺の方さは「固麺」「中麺」「柔麺」から選べますが基本的にやわらかめ。コシの強い讃岐うどんとは別物です。
水炊き

ぶつ切りの鶏肉とキャベツなどの野菜が入った鍋料理「水炊き」も、福岡を代表する郷土料理の一つです。骨付きの鶏肉を煮込んでいるので、スープが白く濁っているのが特徴。あっさりとした味わいでありながら鶏のうまみが凝縮されたスープは、鍋の〆の雑炊で余すところなくいただきましょう。
もつ鍋

福岡県の郷土料理「もつ鍋」は、にんにくのきいたスープにもつ(ホルモン)やニラ、キャベツを入れた鍋料理です。牛や豚のホルモンを使うことが多いですが、使用される部位はお店によって様々。トロトロ、ぷりぷりでうまみたっぷりのもつはいくらでも食べられてしまうほどの美味しさです。
一見、高カロリーに見えるもつ鍋ですが、意外にもカロリーは控えめ。コラーゲンがたっぷり含まれているので、美容や健康を気にする方にもおすすめです。
炊き餃子

福岡の新しいご当地グルメとして注目されている「炊き餃子」。鶏ひき肉と野菜で作った餡を厚めの皮で包み、スープで炊いた餃子です。鶏ガラや豚骨をじっくり煮込んだスープはうまみたっぷりで、餃子と一緒に味わえます。ちゃんぽん面やご飯を入れて〆まで楽しめるのも特徴です。
福岡のおすすめスイーツ
むっちゃん万十(まんじゅう)
「むっちゃん万十」とは、有明海の干潟に生息するムツゴロウを模したたい焼きのような焼き菓子。「安くて美味しい福岡のおやつ」として、昔から地元民に愛されてきました。
あんこやカスタードなどのスイーツ系だけではなく、不動の人気No. 1・「ハムエッグ」や豚角煮入りの「とんとん」など、お惣菜系の具材も豊富。甘いものが苦手な人にもおすすめです。
「ミニヨン」のクロワッサン

博多駅で行列必至の人気クロワッサン専門店「ミニヨン」。外はパリパリサクサク、中はふわふわもっちりの食感がたまりません。定番はプレーンやチョコ、サツマイモの3種類。博多ならではのめんたいこ味もあります。
クロワッサンは量り売りになっており、100g200円程度で3~4個が目安です。
太宰府梅ヶ枝餅

全国にある天満宮の総本社、太宰府天満宮の名物スイーツ「梅が枝餅」。粒あん入りのもっちりとしたお餅をパリッと焼き上げており、焼きたてを食べられるのは福岡ならではの贅沢です。
お土産としてもおすすめで、自宅でもオーブンやレンジで温めなおすことで焼きたてに近い味わいを楽しめます。
福岡のおすすめお土産グルメ
辛子明太子
言わずと知れた福岡の郷土グルメ「辛子明太子」。新鮮なスケソウダラの卵を塩や唐辛子で漬け込んでおり、熱々ご飯との相性は抜群です。パスタや冷ややっこ、タラモサラダなどのアレンジも多彩。
お土産には明太マヨネーズや辛子明太子を使ったお菓子などもおすすめです。
博多通りもん
博多の和菓子に洋菓子のバターや生クリームを取り入れて誕生した博多西洋和菓子「博多通りもん」。なめらかな舌触りと程よい甘さが特徴です。知名度の高いお菓子でありながら福岡および福岡近郊の店舗でしか購入できないため、県外ではレアなお土産として人気があります。
福岡のおすすめ土産
博多通りもん
博多通りもんは博多の西洋和菓子を製造・販売する明月堂で、1番人気の商品です。モンドセレクションで23年連続金賞を受賞しており、世界が認める博多銘菓として長く愛されています。
とろけるような柔らかい白餡を、ミルク風味の洋風の皮で包んだ一品で、上品な甘みが評判。
店頭では福岡近郊でしか手に入らないので、お土産としてもおすすめです。5個入りから40個入りまでラインナップも豊富なので、必要に応じて選べます。
博多ぶらぶら
福岡のご当地CMで知られる博多ぶらぶらは、地元民にとって馴染み深い和菓子のひとつです。
もっちりした求肥(ぎゅうひ)を餡で包んだシンプルなお菓子で、少し塩気のある餡が食べやすくクセになる一品。アルミホイルでひとつずつ包まれている、素朴なところも魅力です。
賞味期限が製造日から20日間と、和菓子のわりに日持ちするのでお土産としても親しまれています。
二〇加煎餅(にわかせんペい)
ユーモラスなパッケージが目を引く二〇加煎餅。博多の郷土芸能であるにわか面をモチーフとしたデザインが特徴的な博多銘菓です。見た目の面白さだけでなく、卵の風味を感じる甘い味わいも評判。
特大・中・小といった大きさの種類のほか、キャラクターやミュージカルなどとタイアップした商品やグッズもバラエティ豊かに販売されており、博多ならではのお土産として人気です。
めんべい
福岡土産の定番として愛されているめんべいは、明太子を製造・販売する福太郎が作る新感覚のせんべいです。魚介の旨味と程よい辛さ、パリパリの食感が特徴で、世代を問わず親しまれています。
マヨネーズ味やねぎ味、玉ねぎ入りをはじめ、全国のご当地名物とコラボレージョンしたさまざまな種類があり、好みに合わせて選べるのもポイントです。
博多織
江戸時代には幕府への献上品とされていた博多織。着物の帯にしたものは、締めやすく緩みにくいと評判で、男性用にも女性用にもよく用いられています。
近年は帯のほかにも、洋装に合わせやすいネクタイやバッグ、気軽に購入できる財布や髪留め、ストラップなど、バラエティ豊かな商品が製造されており、お土産としても評判です。
また、博多織は、家内安全を願う「親子縞(おやこじま)」や、厄除けの意味を持つ「華皿(はなさら)」など、ひとつひとつの柄が意味を持っているのも特徴。贈る相手に合わせた柄を選ぶと、より喜ばれるでしょう。
もちろん旅の思い出として、自分用に購入するのもおすすめです。
福岡の特産・名産品
辛子明太子

辛子明太子はスケトウダラの卵巣を塩に漬けて熟成し、トウガラシ・醤油・砂糖・昆布などの調味液に漬け込んで、発酵させたものです。もともとは韓国の明卵漬(みょんらんじょ)という料理を、博多のメーカー「ふくや」が日本人向けにアレンジしたことで生まれ、「ふくや」が製造法を広めたことにより、福岡を代表する特産品となりました。
今では無添加のものからチューブ入りのもの、辛子明太子を使った調味料やお菓子まで、バラエティ豊かな製品が各メーカーから販売されています。
ラーメン
福岡のご当地ラーメンは、福岡旅行の際一度は食べておきたい名物グルメのひとつです。
最も有名なのは、日本三大ご当地ラーメンのひとつにも数えられている博多ラーメン。白濁した豚骨スープと極細ストレート麺が特徴で、海外に展開している博多ラーメン専門店も多く、世界中で愛されているのがうかがえます。
その他にも、継ぎ足し製法のコク深い濃厚スープが特徴の久留米ラーメンや、替え玉スタイルの発祥とされる長浜ラーメンなど、各地域にそれぞれ異なる特徴のご当地ラーメンが点在。ラーメン好きなら、それぞれの地域の味を食べ比べてみるのもおすすめです。
あまおう

高級フルーツとして知られるあまおうは、福岡でしか生産されていないイチゴの品種です。名前の由来はあかい・まるい・おおきい・うまい、という単語の頭文字をとったとされており、その名の通りのしっかりとした甘みとジューシーなみずみずしさが特徴。大きくて濃い赤色の見た目から、贈答品としてもよく用いられています。
旬は1月~3月頃、店頭に出回るのは11月~5月頃とされているので、この時期に福岡を訪れる場合はぜひ現地で味わってみてください。
八女茶

八女茶は福岡の八女市やその周辺地域で生産されているお茶です。八女市周辺はお茶栽培に適した「冷涼多雨」の気候から、国内でも有数の高級茶の産地として知られています。特に玉露の生産は日本一で、丁寧な栽培方法で品質の高いお茶を生産。しっかりした旨味と甘み、爽やかな味わいが評判です。
八女茶は生産量が全国の約3%ほどと希少なため、大切な人への贈り物やお土産としても喜ばれるでしょう。
久留米絣(くるめがすり)
久留米絣は福岡県南部を中心に生産されている絣(かすり)です。江戸時代に12歳の少女が作り始めたと言われており、「括り(くくり)」と呼ばれる藍染の技法で糸を染めてから、織りあげて模様を出します。
絵や文字を表現した「絵絣(えがすり)」や、緻密な柄の「小絣」など、素朴で味わい深い柄も特徴。着物はもちろん、スカートやバッグ、コースターなどさまざまなアイテムが製造されており、絣ならではの風合いを身近に楽しめます。
博多人形

博多人形は1600年代から、福岡・小郡・筑紫野エリアで作られている伝統工芸の人形です。粘土での型取り、素地造り、彩色、面相など、さまざまな行程を経て生産されています。
素朴で温かみのある、華やかな作品が多く、気負わずに飾れるのも魅力のひとつ。季節のものから、能や歌舞伎をモチーフとしたもの、美人ものまで、さまざまな種類の人形が製造されています。
福岡のお祭り・イベント
年間を通してさまざまなお祭りやイベントが開催される福岡県。今回は日本各地から多くの観光客が訪れる、人気のお祭り・イベントをご紹介します。
博多どんたく港まつり
博多どんたく港まつりは、国内外から約200万人の観客が訪れる日本有数のお祭りです。福神・恵比寿・大黒の三福神が馬に乗って稚児の一行と街を練り歩く「博多松ばやし」や、参加者が思い思いの服装に身を包んで繰り広げるパレード「どんたく広場」をはじめ、市内約40ヶ所に設けられた会場でさまざまなイベントを開催。祭りは例年5月3日と4日に行われます。
博多祇園山笠
700年以上の歴史があり、ユネスコ無形文化遺産や国指定重要無形民俗文化財に登録されている、博多祇園山笠。博多の総鎮守・櫛田神社に奉納される行事で、来場者数300万人を超える日本有数のお祭りです。例年7月1日〜15日に行われ、この期間は毎日神事が執り行われます。このなかでも注目を集めるのは、男衆が山笠を引いて街を舁き廻る「舁き山(かきやま)」と、豪華旬欄な飾りが施された「飾り山」です。
放生会(ほうじょうや)
放生会は、日本三大八幡の1つ・筥崎宮(はこざきぐう)で開かれる1,000年以上前から執り行われている重要な神事です。「万物の生命に感謝し、殺生を戒め、秋の実りに感謝する」お祭りで、例年9月12日~18日に開催されます。期間中はさまざまな神事が執り行われ、参道一帯には約500軒の露店が出店。1年おきに氏子約500名が街を練り歩く御神輿の行列「御神幸」も行われます。筥崎宮の放生会は、延べ100万人が訪れる九州随一のお祭りです。
鬼夜(おによ)
大善寺玉垂宮で行われる鬼夜は、大晦日の夜から1月7日まで天下泰平・五穀豊穣・家内安全・災難消除を祈願する「鬼会(おにえ)」の結願の行事として、例年1月7日の夜に開催されます。1,600年の歴史があり、数百人の裸の氏子若衆が長さ約13m・重さ約1,2tの松明6本をカリマタで支えて境内を巡る、圧巻の光景が見どころ。国の重要無形民俗文化財に指定されているお祭りで、日本三大火祭りの1つでもあります。
戸畑祇園山笠
「提灯山」の愛称で親しまれている、戸畑祇園山笠。200年以上の歴史がある伝統的なお祭りで、国の重要無形民俗文化財やユネスコ無形文化遺産にも登録されています。福岡県の夏の三大祭りの1つに数えられており、昼は大幟を立てて街を練り歩く山笠、夜は大幟などの装飾を取り払って火をともした提灯大山笠と、昼と夜で異なる山笠が見られるのが特徴です。例年7月第4土曜日を挟む3日間で行われています。
小倉祇園太鼓
小倉祇園太鼓は400年を超える歴史があり、国指定重要無形民族文化財のお祭りです。福岡県の夏の三大祭りの1つで、例年7月に開催。山車につけた太鼓を叩きながら小倉の街を練り歩くだけでなく、山車から降ろした太鼓を叩く姿が見られる「据え太鼓披露会場」や、太鼓体験ができる「おもてなし太鼓」なども行われます。