
部活合宿の準備や持ち物、人気の行き先を紹介!合宿あるあるも
泊まりがけで部活を行う部活合宿。しっかり部活に集中するため、失敗はしたくないですよね。この記事では部活合宿の準備に必要な情報や注意点、人気のエリアや合宿あるあるまでご紹介します。
部活合宿の計画と準備
合宿とは、技術や知識の向上など共通の目的達成を目指して練習に励んだり学び合ったりし、同じ宿舎で寝食を共にすること。部活ごとにそれぞれの目的を持って、夏休みなどの長期休暇に行うのが一般的です。合宿を通じて技術力や知識力の向上はもちろん、部員同士で時間や経験を共有することで部内のコミュニケーションの活性化や、部の結束力向上などのメリットがあります。そこで今回は、実際に合宿を行うまでの計画と準備の流れについてご紹介します。
①目的を決める
まず合宿の計画・準備で最初に取り掛かるのは、合宿の目的を決めること。例年行っている合宿の場合、すでに大会や交流試合などの実施が決まっており、その試合や日程を中心に合宿を組むことがほとんどです。しかし、新たに部活合宿を行うと決めた場合、自分たちの練習や知識のレベルアップを目指す強化合宿をするのか、それともスポーツ系の部活であれば合宿先にあるチームとの交流試合を行うのかなど、何をメインに合宿を行うのか目的を明確にしましょう。合宿の目的が決まれば、自ずと部活合宿の計画・準備もしやすくなります。
②予算・日程・行き先を決める
目的が決まったら、次は大まかな予算・日程・行き先を決めましょう。特に何も決まっていない場合は、部員へ事前アンケートを行うのもおすすめです。予算・日程・行き先の3つの項目は連動しているため、それぞれの項目を調整しながら進めていくことを意識しましょう。また、自治体によっては、部活合宿を行う団体に対して補助金などを出している場合もあるので、行き先を検討する際にチェックしておくのがおすすめです。
・すでに大会や交流試合等への参加が決まっている場合
大会や交流試合を目的に合宿を行う場合、日程や行き先はほぼ確定していることでしょう。したがって、その日程に合わせて合宿ができる宿泊先を見つけることが大切です。また、大会前後に練習やミーティングができる施設があるかどうかも、合宿先を選ぶポイントになります。そして最後に、予算内で実施可能かどうかの判断を行いましょう。
・特に大会や交流試合等がない場合
合宿中に大会や交流試合等への参加がない場合は、まず、合宿の日数を何日にするのかを検討しましょう。大まかなスケジュールで構わないので、合宿中に何を行うのか、時間はどのくら必要かなど、最初に決めた目的を達成するために必要だと考えられる日数を決めます。
そして次に、移動費や宿泊費は予算内に収まりそうか、体育館やミーティングルームなど合宿時に必要な施設がそろっているか、といった予算や行き先などの項目との兼ね合いを検討していきます。
もし、予算・日程・行き先についての詳細が決まっていなくても、次の準備段階である旅行代理店への相談も可能。長期休暇期間中は多くの団体が合宿を行うため、できるだけ早く旅行代理店への相談を始め、打ち合わせを重ねながら合宿の計画・準備を進めていくのもおすすめです。
④旅行代理店に相談する
旅行代理店は、団体旅行やパッケージツアーを企画・手配・販売している会社のこと。つまり、合宿に関する様々な事柄を相談でき、契約を結べば宿泊先などの手配も行ってもらえるのです。また、旅行代理店を通さなければ利用できない団体割引などもあるので、予算・日程・行き先が決まったら、一度旅行代理店に相談し、見積もりを出してもらいましょう。
また、合宿というと大会や試合、練習や勉強などを中心にスケジュールを組んでしまいがちですが、部員同士の交流を深める絶好の機会でもあります。したがって、BBQなどのイベント実施もおすすめ。自然とコミュニケーションが生まれたり、部員のリフレッシュを促したりできるような時間も確保しましょう。
そして、合宿が多く行われる8~9月・3~4月は予約が取りづらくなるため、できるだけ早く行動するのがおすすめ。旅行代理店によって見積もりやプランなど詳細が異なる場合があるので、複数の旅行代理店に見積もりを依頼し、予算やプランなどを比較・検討しましょう。
⑤日程・参加者数を確定させる
旅行代理店から見積もりを出してもらったら、まず合宿の日程を確定させましょう。日程が決まったら、部員に1人あたりの大まかな合宿費用・日程・行き先などを伝え、出欠の確認を行います。参加者数が確定したら旅行代理店へ報告し、最終見積もりを出してもらいましょう。
⑥集金費用を決める・集める
旅行代理店から出してもらった最終見積もりから、1人あたりの合宿費用を割り出し、集金します。そして、1人あたりの合宿費用とは別に、合宿中に部員全員が必要となるであろう飲食代や、洗剤などの洗濯にかかる費用などについても、スケジュールと照らし合わせながら大まかな予算を組みます。これの費用を部費から出すのか、それとも合宿費用として合宿前もしくは合宿後に集めるのかについても、この段階で決めておきましょう。
⑦支払いを行う
すべての部員から費用が集まったら旅行代理店へ支払いを行い、手続きを進めましょう。旅行代理店への支払いは振り込みが一般的ですが、事前に支払い方法についても確認しておくのがおすすめです。
⑧スケジュールを作成する
合宿に関する手続きをすべて終えたら、具体的なスケジュールを作成しましょう。集合や出発の時間、移動時間や練習・試合時間、食事や入浴、就寝時間、到着・解散時間など、合宿時にいつ・何をするのかを一覧にします。完成したら、紙で配布したり、インターネット上で共有したりしましょう。
⑨持ち物リストを作成する
スケジュールが決まったら、合宿に必要な持ち物をリストアップしましょう。部活全体で必要なもの、個人での用意が必要なものを一覧にし、チェックしやすい形に整えると忘れ物を防ぎやすくなります。この際に「誰が何を持っていくのか」も付け加えておくと、合宿の準備や当日移動などもスムーズに行えるのでおすすめです。また、氷や食材など現地で調達が必要なものについても、一覧にしておきましょう。
⑩部屋割り・席決めを行う
具体的なスケジュールが決まったら、次は宿泊先の部屋割りやバスなどの移動時の席決めを必要に応じて行いましょう。スポーツ形の部活の場合、プレー中に怪我をしてしまった選手や疲れを取りたい選手のために、ケアを行うための部屋を1つ用意するのもおすすめです。
⑪旅行保険に加入する
国内での合宿の場合、国内旅行保険に加入しておくと安心です。加入する保険会社によって詳細な条件は異なりますが、合宿中に起きた怪我の治療費や物を壊してしまった時の弁償費用など、旅行中に起きてしまったさまざまなトラブルに対応できます。保険へ加入する場合は、必ず事前に具体的な保険内容等を保険会社に確認してから行いしましょう。
⑫必要に応じて現地の下見を行う
合宿を初めて行う場所の場合、宿泊先や練習場所について事前に下見をしておくと安心です。その際はコンビニや病院などの周辺環境、宿泊先や練習場所の施設・設備などをチェックしましょう。さらに宿泊先や練習を行う予定の施設の方と、利用規約や合宿時の流れなどについての詳細な確認や打ち合わせも行えると良いでしょう。
⑬旅行代理店との最終確認を行う
もし、最終見積もりを確定したあとに参加部員数に変更があった場合などは、速やかに旅行代理店へ連絡しましょう。なぜならば、合宿日が近くなればなるほど、キャンセル料が高くなってしまうからです。この他にも、何か不明点などが生じた場合などは、速やかに旅行代理店へ連絡するのがおすすめです。
部活の合宿にかかる費用は?
部活の合宿は国内であることが多く、学校自体に合宿施設がある場合を除外すると2泊3日~4泊5日程度の合宿期間で2~3万円程度が平均的な費用です。施設利用料や食事代などすべて含め、1泊あたりの費用が6,500円前後となります。部活によっては夏季と冬季の年に2回、合宿が行われることもあります。
ちなみに女子高だと合宿施設ではなくホテルに泊まって合宿を行うというケースもあり、この場合は上記の費用より高くなってしまいます。
なお、これは一般的な部活の合宿にかかる費用の平均です。トップクラスの強豪校だとより集中できる環境を得るために遠征するので、1回の合宿で10万円を超えるケースもあります。合宿の期間が長かったり、回数が多かったりすると、合宿にかかる費用も平均よりかなり高くなってしまいます。
部活の合宿におすすめのシーズン
部活の合宿におすすめのシーズンは夏休み期間にあたる7月末~8月。部活の合宿は一般的に2泊3日~4泊5日程度の日程で行われることが多いのですが、夏休み期間であれば長い休みをまとめて取ることができるからです。
とはいえ、夏休み期間は旅行業界全体のハイシーズンでもあり、宿泊施設や貸し切りバスの予約が最も取りにくくなる時期です。早いところでは1年前~半年前くらいから旅行会社に相談を始める幹事もいます。日程が決まったらできるだけ早く旅行会社に相談して、予約を押さえてしまうと良いでしょう。
ちなみに、スキー部やスノボ部などのウィンタースポーツの場合、夏はトレーニング合宿、冬(1月~3月)は実践練習のための合宿を行うケースが多いです。最近では夏に、サマースキーができるゲレンデを利用してスキー部の合宿を行う学校もあります。
夏、冬いずれの場合も、合宿費用を押さえたいのであれば大型連休や土日を避けて日程を組むのがおすすめです。
部活の合宿で人気のエリア
部活の合宿で人気のエリアについて、関東と関西に分けて紹介していきます。なお、全国的に見た場合は沖縄や北海道も部活合宿としては人気の行き先です。
関東での部活の合宿で人気のエリア
関東では長野県が部活の合宿を積極的に受け入れているということもあり、合宿の行き先として人気の高いエリアです。夏は涼しいので運動量の多い部活も比較的快適に練習を行うことができます。また、標高の高さを活かして負荷をかけすぎない高地トレーニングができるという点も人気の理由。特に菅平や白馬は宿も合宿施設も充実しています。冬にはスキー部などウィンタースポーツの部活合宿が多く行われています。
他には東京からアクセスしやすい千葉県の白子や岩井海岸、海と温泉のある静岡県の伊豆や熱海、山梨県の富士五湖方面なども部活合宿の行き先として人気のあるエリアです。
関西での部活の合宿で人気のエリア
関西では兵庫県が、部活の合宿での行き先としてダントツ人気を誇ります。兵庫県の中でも新舞子、淡路島、神鍋高原などは宿泊施設やスポーツ施設が充実しており、特におすすめのエリアです。他には滋賀県のマキノ高原や琵琶湖周辺も人気があります。朝から晩まで練習漬けというのも息が詰まるし疲れも溜まるので、海水浴やバーベキュー、アクティビティを楽しめる場所や、温泉で疲れを癒せる場所などがおすすめです。
部活の合宿に必要な持ち物
部活道具
それぞれの部活に必要な道具やシューズ、練習着(運動着)などは絶対に必要な持ち物です。練習着はランドリー設備の有無により必要な枚数が変わってきます。宿泊施設で洗濯できるかどうか、乾燥機があるかどうかを必ず確認しておきましょう。また、外で活動する部活の場合は雨に備えてウィンドブレーカーを持っていくと安心です。
普段着や下着
練習以外で着る洋服も必要です。夏合宿であれば半袖にハーフパンツなどのラフな服装でOK。合宿する場所にもよりますが、夜や悪天候の際は気温が下がることもあるので長袖の羽織ものを持っていくといいでしょう。下着も多めに、日数分+1~2着程度持っていくことをおすすめします。
アメニティ
シャンプーやリンス、ボディソープなどの基本的なアメニティは備えている宿泊施設が多いですが、肌に合わない可能性もあるので心配な人は普段から使っているものを持参しましょう。洗面用具やコンタクト、メガネ、基礎化粧品などの日用品もお忘れなく。また、ホテルなどとは違って歯ブラシセットがない宿泊施設も多いため持ち物リストに加えておくといいです。
洗濯用品
ランドリー設備に洗濯機はあっても乾燥機はないという宿泊施設もあります。また、洗剤を置いていない、売っていないという可能性も。部屋干しロープ、ハンガー、洗濯洗剤などを持っていくと安心です。マネージャーが在籍している部活の場合、洗濯用品はマネージャーが一括管理するという方法もあります。
保険証
合宿先での急な病気やケガがあった場合、保険証を持っていればすぐに受診できます。コピーでも大丈夫です。
常備薬
普段から服用している薬がある人は忘れず持っていきましょう。風邪薬や下痢止めなどもあると、いざというとき安心です。
ドライヤー
ほとんどの宿泊施設で備え付けのドライヤーがありますが、部活の合宿の場合は大人数が一気に、決まった時間内に入浴を済ませなくてはいけないという可能性もあります。ドライヤー争奪戦となってしまった場合、自分専用のドライヤーがあればゆっくり髪の毛を乾かすことができます。
携帯の充電器
部活の合宿とはいえ、夜寝る前などには携帯を使うという人も多いでしょう。日数によっては充電がなくなってしまうこともあるので、充電器を持っていくと安心です。
タオル
部活の合宿なので汗を拭くためのタオルは必須です。洗面用にも使うので多めに持っていきましょう。バスタオルは宿泊施設に用意されていることもありますが、念のため1枚は持っていくと何かと便利です。
お金
部活の合宿では、基本的にはお金がなくても過ごせます。とはいえ、自動販売機でちょっと飲み物を買ったり、近所のコンビニで買い物をしたりすることもあるので、お金を持っていくと良いでしょう。ただし盗難や紛失のリスクを考慮して、大金ではなく必要最低限のお金を持っていくだけにしましょう。ランドリー設備を使うのにお金が必要な場合もあるので、百円玉を多めに持っておくことをおすすめします。
折りたためるバッグ
合宿に行く時はきれいに整理整頓され、バッグに荷物がきちんとおさまっていたとしても、帰りには疲れて整理が面倒になり、バッグに荷物が入りきらなくなってしまうことも。折りたためる予備のバッグが一つあれば、帰りに荷物を入れるのに役に立ちます。
部活の合宿における注意点
当たり前のことですが、合宿先では他の宿泊客に迷惑をかけないよう行動することが大切です。気の合う仲間との宿泊ということもあり、ついつい夜遅くまで話し込んでしまうこともあるかもしれません。しかし、大きな声を出していないつもりでも周囲の人々にとっては騒音等の迷惑をかけてしまっていることもあるので十分注意しましょう。
また、合宿中に幹事が参加者からお金を集める場合、集めたお金はフロントなどに預けておくと安心です。参加者が合宿に必要な買い物をした場合の清算は、必ずレシート(領収書)と交換で現金を渡すようにしてください。
もし、事前に集めたお金が足りなくなった場合は全員から同額を追加集金しましょう。幹事さんが立て替えるのはNGです。原則として、集金したお金は個人の財布とは別に管理しておく必要があります。
部活の合宿でよくある質問
Q. 合宿中、宿泊施設で洗濯はできますか?
A. 合宿で利用する宿泊施設の中にはコインランドリー(コイン式洗濯機・コイン式乾燥機)を併設しているところもあります。汚れた練習着をすぐに洗濯したい、という希望があれば、ランドリー設備が充実している宿泊施設を選ぶのがおすすめです。
Q. 練習量の多い部活なので宿の食事で足りるか心配。カップラーメンやパンの持ち込みはできますか?
A. 食べ物の持ち込みOKな宿泊施設、部活合宿向けにボリューム満点の食事を提供してくれる宿泊施設など、色々あります。買い出しできるスーパーやコンビニが近くにあるかどうかも合わせて、旅行会社への予約時に確認すると良いでしょう。
Q. 最寄駅から宿までの送迎はありますか?
A. 宿泊施設によっては、最寄り駅~宿間の送迎を行っているところもあります。また、送迎サービスのない宿の場合は、旅行会社に相談すればバスを手配してもらえます。人数が多い場合や、練習場所への送迎なども必要な場合は、思い切って貸し切りバスを借りてしまうのもおすすめです。
Q. 合宿中の昼食はどこで手配できますか?
A. 部活の合宿でよく利用される宿泊施設の中には、1泊3食のプランを用意していたり、追加料金にて昼食を手配してくれたりするところもあります。もし、宿泊施設で昼食をお願いできない場合は、旅行会社に相談してみてください。
Q. 宿泊施設はいつごろ予約したらいいですか?
A. 早ければ早い方がいいです。特に夏休みは部活合宿のハイシーズンなので、早い時期から予約でいっぱいになってしまいます。人数の確定は2週間くらい前まで変更OKなので、予約だけ早めに済ませておくと安心です。